18話 - 闇に眠る刀剣(1) - Skyrim RP日記  

空と雪と葡萄色

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18話 - 闇に眠る刀剣(1)

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Bymagmel

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モーサルから馬車に乗り、途中ホワイトランで休憩と買出し、装備を整えリバーウッドへ向かった。

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リバーウッドの宿屋「スリーピング・ジャイアント」に来た。
「すみません。ここの屋根裏部屋を借りたいのですが」
「屋根裏部屋? ここに…屋根裏部屋はないの。でも左側の部屋を使っていいわ。どうぞごゆっくり」
店主がそう言うとルーシスは眉をしかめた。
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「成程な。あの手紙を受け取った人物か判断するために、屋根裏部屋があると嘘を書いたのだな。お前が角笛を盗んだ犯人だろう?」
「…察しがいいわね。ここじゃ目立つわ、こっちへ来て。そうね…余計な人は要らないわ。そこの彼女と二人にして頂戴」
「断る。私も話を聞かせてもらうぞ」
リディアを部屋の外で待たせ、私達は店主の後をついて部屋へ入った。
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「そこの扉を閉めて」
私が部屋の扉を閉めたことを確認すると、店主はクローゼットを開き、隠し通路を下に降りた。
「ほう、隠し扉か。念入りだな」

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階段を下りると地下室があった。机をはさんで向かい合う。
「それじゃ、あなたが噂のドラゴンボーンなのね。これ、渡すわ。あなたが探していたものよ」
ユルゲン・ウィンドコーラーの角笛を渡された。
「…どうしてこんなことを?」
「気まぐれにわざわざこんなことをしたんじゃないわ。サルモールの罠でないことを確かめる必要があったの。私はあなたの敵じゃない。あなたを助けようとしているのよ、話を聞いて」
「あなたは一体…?」
「私はデルフィン。あなたを探している一団のものよ。あなたのような人をずっと探していたの。私の正体を明かす前に、あなたが本当にドラゴンボーンかどうか。信用できる人物かどうか確認する必要があるわ」
「…分かりました、続けてください」
「ほとんどが忘れてしまったことを、私達は覚えてる。ドラゴンボーンが、最高のドラゴンスレイヤーであるってことをね。ドラゴンの魂を滅ぼし、倒すことが出来るのはあなただけよ。あなたにドラゴンの魂を飲み込むことが出来るの?」
「ええ、私がドラゴンボーンだと分かったのは、そのせいです」
「分かったわ。すぐにそれを証明する機会がやってくるわよ」

じっと話を聞いていたルーシスが問いかける。
「何故ドラゴンボーンを探していた?」
「ドラゴン達はどこからか舞い戻ったのではないの、生き返ったのよ。何世紀も前に全滅させられていたのがね。…今、奴らの命を吹き返す何かが起きてる。それを止めて欲しいの」
「ドラゴンが生き返りつつあるとどうして分かるのだ?」
「私には分かるの。埋葬塚を見に行ったのだけど、墓は空だったのよ。それに、次のが復活するのがどこなのかも突き止めたわ。そこに行って、そのドラゴンを仕留めるの。成功したら、あなた達が知りたがっていることすべてを話すわ」
「ほう、どうやって調べたのだ?」
「彼女は知ってるでしょ? ファレンガーのために手に入れたドラゴンストーンよ、覚えてる?」
そう言われて、あの時ドラゴンズリーチでファレンガーと話していたのは彼女だったことがはっきりとした。
「あなたをどこかで見た覚えがあったのですが。そうですか、あのときの…」
「ファレンガーにドラゴンストーンを持ち帰るよう手配したのは私。これが私の仕事なの。事がきちんと運ぶよう、舞台裏で手を回す。そこにあなたが登場するというわけ」

デルフィンは地図を指差し、次にドラゴンが復活する場所を説明した。
「カイネスグローブよ。その近くに古いドラゴンの墓場があるの。始まる前にあそこに行くことができれば、阻止する方法を見つけられるかもしれない。あなたに拒否権はないわ。もたもたしてないで早く来てね」
デルフィンはそう言って部屋を出て行った。
「強引だな…。メル、仕方ない。ついて行こう」
私達はデルフィンとともにカイネスグローブへと出発した。


道中、山賊に何度か遭遇するが、問題もなく先へ進む。
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「ホワイト川を渡って、川沿いにウィンドヘルムまで行くの。そこから南下すればカイネスグローブよ。カイネスグローブの宿屋では、美味しいダーク・エールが飲めるんですって。もちろんスリーピング・ジャイアントには敵わないけどね」
「ところで、一ついいか?」
「ルーシス、だったわね。どうぞ」
「先ほどの戦闘、二刀流だったな。それにお前の武器は…アカヴィリ刀だな?」
「あら、よくご存知ね」
「別名ブレイズ・ソード…やはりな。お前のほかにも残党はいるのか?」
「…今は話せない。ドラゴン退治がうまくいったら、すべてを話すわ」
「いいだろう」

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日も暮れてきた。ウィンドヘルムを通り過ぎる。
「もうそんなに遠くない。カイネスグローブはこの道を南東へ行った先にあるわ」

カイネスグローブへ到着すると、女性が慌てた様子でこちらに走ってきた。
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「あそこへ行ってはいけない! ドラゴンが…襲いかかってくる!」
「ドラゴンはカイネスグローブを襲ったのですか?」
「いえ、分かりません。まだです…あいつは町の上空を飛んで、ドラゴンの古墳に降りて行きました!」
「分かりました。あなたも早く安全なところへ逃げてください。ドラゴンは…私達がなんとかします」

「もう現れたようね。ほら、急いで。間に合わないかもしれない」
デルフィンの後を追って、埋葬塚へ急いだ。

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「あれは…!」
間違いない。ヘルゲンで見た黒いドラゴンだった。あれが…アルドゥイン!
「まあ! なんて大きな奴なの! 静かにして、あいつが何をしているのか見てみましょう」
岩陰に隠れ様子を見る。

「サーロクニル! ジール グロ ドヴァー ウルセ!」
「スレン ティード ヴォ!」

アルドゥインは埋葬塚に向かって何かを発した。すると、塚から音を立ててドラゴンが復活する。
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「アルドゥイン スリ! ボアーン ティード ヴォクリハ スレイクジュン クルジーク?」
「ジヒ サーロクニル カーリ ミル」
二体のドラゴンは何かを話しているが、言葉が分からない。やがてドラゴン達はこちらに気付いた。
「フォル ロセイ ドヴァーキン? ズーウ コラーヴ ニド ノル ドヴ ド ハイ」
アルドゥインは私に向かって何かを言う。じっと見ていると、アルドゥインは人の言葉を話した。
「言葉の意味を知らぬと見える。自らドヴァーを名乗るとは何たる不届き者よ」

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「サーロクニル クリイ ダー ジョーレ」
アルドゥインはそう言い残し、遠くへ飛び去ってしまう。そしてサーロクニルがこちらへ襲い掛かってきた。

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「スーリ デュ ヒン シレ コ ソブンガルデ!」

「気をつけろ、来るぞ!」
「行くわよ! あいつを地面まで下ろして!」

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「我が寝ている間に、定命の者達は随分と傲慢になったようだ」
地上に降りたところを全員で攻撃する。サーロクニルは炎のブレスを吐こうとした。
「Fus Ro!」
咄嗟に”声”をドラゴンに当てると、相手はひるんだ。その隙にルーシスとリディアの二人が追撃を繰り出す。
「ドヴァーキン、お前の”声”など及ばない!」
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サーロクニルは、以前ホワイトランの監視塔で倒したあのドラゴンと比べて強かった。
「クソッ、ドラゴンってのがこれほどとはな! 飛べないように翼を狙う! リディア、そっちを頼むぞ!」
「了解しました! 手ごわいけど、血が滾るわ! ノルドの力、見なさい!」
二人が両翼に分かれ、翼を切りつける。

飛べなくなったサーロクニルはブレスをルーシスに向かって吐こうとした。
「そうはさせません!」
”声”を当てると、サーロクニルはよろめいた。追い討ちをかけられ、その首はぐったりと地面に横たわる。
「お前の”声”は強い…定命の者にしてはな…」

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サーロクニルは死に、その魂は私の中へと吸収されていく。
不思議なことに、以前ドラゴンの魂を吸い取ったときに感じた程の胸の痛みはなかった。

「なんてこと…あなたは本当に…。本当にドラゴンボーンなのね?」
骨だけになったドラゴンを見てデルフィンが呆然とする。
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「…いいわ。約束どおりすべて話しましょう。私は、ブレイズの最後の一員よ。その昔、ブレイズはドラゴンスレイヤーだったの。そして、もっとも偉大なドラゴンスレイヤーであるドラゴンボーンに仕えていた。最後のドラゴンボーンであった皇帝の時代以来、これまで200年もの間、ブレイズはその存在意義を探し求めてきたの。そして今、ドラゴンの復活で私達の存在意義は再び明確なものとなった。一緒にドラゴンを阻止しましょう。必要とあれば、最後の一匹まで墓へと送り戻してやるわ!」
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「デルフィン、あなたはドラゴンの復活について何か知っているのですか?」
「いいえ、何ひとつ。目の前に巨大な黒いドラゴンが現れて、私も驚いているの」
「あのドラゴンは前にも見ました。あれがヘルゲンを襲った黒いドラゴン…アルドゥインです」
「そうなの…同じドラゴンが…。まずは、ドラゴンを操っているのは誰なのかを探り出す必要があるわね。サルモールが一番の手がかりよ。直接関わっていなくても、黒幕について知ってるはずだわ」
「何故サルモールがドラゴンを復活させていると思うのだ?」
ルーシスが尋ねた。
「確証はないわ、まだね。でも、それ以外は考えられないの。ドラゴンは至る所を攻撃してる、無差別にね。スカイリムは衰弱し、帝国は弱体化しつつあるわ。サルモールの他に、誰が得をするというの?」
「…成程な。それで、サルモールがドラゴンの何を知っているのか調べるとして、その方法は?」
「サルモール大使館に忍び込むことができれば…。あそこは、スカイリムにおける奴らの活動拠点よ」
「ふむ…」
「問題は、あそこの警備がどこよりも厳しいってことね。被害妄想について考えさせられるほどの厳重さよ…」
「そこまで警戒するのは、外部に知られてはまずい情報があるということだな。どうやって潜入するか、考えはあるのか?」
「分からない。いくつか案はあるけど、情報を整理する時間が必要ね…。ひとまずリバーウッドへ戻るわ。あなた達はどうする?」
「今夜はカイネスグローブへ泊まって、明日の朝ハイ・フロスガーへ向かう。それからリバーウッドへ行こう」
「分かったわ、リバーウッドで会いましょう」


デルフィンと別れ、私達はカイネスグローブの宿屋へ入った。もう真夜中だ。疲れもありすぐに眠ることにした。
「メル、寝る前に少しだけいいか?」
ルーシスが呼び止めた。
「はい?」
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「ドラゴンの魂を吸収して、身体のほうは大丈夫なのか?」
「え? はい。少し胸の痛みはありましたけど」
「そうか…。お前がドラゴンの魂を吸収したときに、蹲るほどの痛みがあったようだとロードから聞いたのでな。心配していたのだが、良かった」
「大丈夫です、ありがとうございます。一度経験すれば、慣れてしまうものなのでしょうか…分かりませんけど」
「お前の吸い取ったその魂はどうなるんだ?」
「前は”声”となって…あ…」
そうか…今、ようやく理解することが出来た。私の”声”の力は…その源はドラゴンの魂なのだと。
「ルーシス。私…分かりました。自分が今までシャウトを修得しても”声”に出せなかった理由…」
「と、言うことは…。ドラゴンの魂か」
「ええ。その魂を”声”の力に変えることで、はじめてシャウトできるようになるみたいです」
「そういうことなのだな。お前が修練もせずすぐにシャウトできるのは、ドラゴンの魂がお前の中にあるから…」
「そのようです」
そう言うと、ルーシスの表情がすっと笑顔に変わった。
「良かったな、メル。お前はドラゴンボーンとしての力がないのではなく、ただその器がまだ満たされていないというだけのことだったのだ。これから先ドラゴンと戦うことも増えるだろう。その魂を吸収して”声”を自分のものとしていけばいい」
「はい」

「…それと、もう一つ」
ルーシスは急に真剣な顔に変わった。
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「デルフィンの事はあまり信用するな。…彼女は、表向きはお前に協力してドラゴンを倒したいと言っている。が、ブレイズの再興にドラゴンボーンとしてのお前を利用したいだけに思う。彼女の言いなりにはなるなよ。自分自身で判断しなければいけないときも来るだろう」
「分かりました。心に留めておきます」
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Comments 2

シン  

No title

出たな角笛泥棒!ヽ(*`Д´)ノ
デルフィンおばさんは優秀なエージェントなんですが、どうにも好きになれなかったりします(´・ω・`)
英雄然とした人達だった前作オブリビオンのブレイズたちと比べると、なんというか…。 まぁ、ブレない人なんですけども。
ルーさんの言うとおり、あまり信用しちゃイカンですよ。グレイビアードなメルヴィナさんは特に…。

そして早くもドラゴン第2弾。サーロクニル戦!
シャウトを駆使で隙を作りながら戦うというやり方は始めてみました。リーさんとリディアさんがいい仕事してる。
私の場合は、空中へは雷撃の魔法、地上では横に回りこんで剣で攻撃…といった感じで、シャウトは追い打ちに使っていました。
こんな風に上手くシャウトを使えれば、戦術の幅が広がりますね!
次に戦うときは、積極的にシャウトを使ってみようと思います!(`・ω・´)+


ところで、メルヴィナさんが火炎魔法を使っているシーンのサーロクニル、なんだか円らな瞳に見えますw
ドラゴンって、見る角度によっては可愛く見えるのかも!?(*´ω`*)

2015/12/19 (Sat) 19:43 | EDIT | REPLY |   

magmel  

Re: No title

>シン様

オブリビオンのブレイズは「ジョフリーもボーラスも死なせない!」なんて躍起になるほど好きでしたが、今回のブレイズは…^^;
特にデルフィンは例の一件で更に印象が悪くなってしまいました。彼女なりの信念なのでしょうが…。

非力なメルヴィナはシャウトでドラゴンのブレスを止める、というサポート役になってます。
剣は使えないし、飛んでいるドラゴンに魔法を当てられないのです(これは完全にプレイヤーのスキルのせいですw)

おお。サーロクニル、確かによく見るとかわいいお目目してますねw
ちょっと倒すのが忍びない…(;´Д`)

2015/12/19 (Sat) 22:37 | EDIT | REPLY |   

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